●3歳ボク学習法

その子に合ったバイリンガルのカリキュラムを!「英語のできる子どもに育てる」ノーラ・コーリ

『その子に合ったバイリンガルのカリキュラムを』

本書では、バイリンガル学習のポイントはあるけれど、それぞれの子供の個性に応じて、興味を持った分野で英語を学ぶことが大切「家庭の数だけバイリンガル子育てがある」ということを教えてくれます。

幼児への英語学習の視点で読むと、ポイントは3つ

  1. まずは子供の「好き」なことを知る
  2. 長期間続けられるようにコミュニティを作る
  3. 英語教材は買う前にお試ししてみる

この本を読んで分かったのは、数多く出版されているバイリンガル教本は、それぞれ一例であり、必ずしも、そのまま自分の家庭に応用できるわけではない、ということ。

子供の反応を見て、親も方針を変える必要があります。

そして、親もまたバイリンガル教育の『仲間』を見つけることで、長期間取り組むモチベーションを維持できる、と勧められており、このブログを作るきっかけとなりました。

この本のおすすめ度 ★★☆

この本をおすすめする人

  • 子供のバイリンガル教育で迷っている人
  • 家庭だけでバイリンガル教育を続けていくのが不安な人
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著者の言葉を借りると、バイリンガル教育は子育て方針の一つ。正解が無く、臨機応変さが求められる、難しいミッションなのです。

幼児のためのバイリンガル・コンサルタントによる視点

著者は、国際的な家庭の中でバイリンガルとなったノーラ・コーリさん。カタカナの名前ですが日本の方です。現在はニューヨークで暮らしながら、バイリンガル教育や海外での出産情報についてレポートされています。

「本人がバイリンガルで、自分の子供をバイリンガルにした」というのは、よくある参考にならないパターンですが、ノーラ・コーリさんは自身がバイリンガルであるとともに、幼児への英語教育をコンサルタントされてきた経験から『誰にでもできるバイリンガル子育てのガイドライン』として本書の中でまとめられています。

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幼児英語教育のポイント

本書では、幼児ならではの特徴(集中力が続かない等)をつかんだうえで、英語教育のカリキュラムの作り方や勉強の方法が解説されています。

私の場合、3歳児への英語教育、という視点で読むとポイントは3つ。f:id:TheWhiteFang:20210604185915j:plain

1.まずは子供の「好き」なことを知る

子供にはそれぞれ個性があります。おしゃべりをするのが好き、歌うのが好き、話を聞くのが好き。英語学習を始める前に、まず自分の子供の性格や好きなことを知りましょう。

その子の性格や興味・関心があることに対して、『英語で』取り組んでいくのがバイリンガルになる一番の近道だそうです。

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2.長期間続けられるようにコミュニティを作る

バイリンガル教育で失敗する原因は、結果をすぐに求めてしまうから。子供ひとりひとりの習得ペースに応じて、気長に続ける必要があります。

そんな時、家庭で一人で頑張るよりも、同じ目標を持った人たちと一緒に取り組むことで、悩みやアイデアが共有でき、長期間続けられるモチベーションの維持につながるといいます。

本書の中では、実際に仲間と会うコミュニティがおすすめされていますが、今はブログやSNSなども含めていいと思います。

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3.英語教材は買う前にお試ししてみる

英語教材と聞くと高額なイメージがありますが、子供のレベルや好み、その教材でしか補えない良さがあるなら取り入れる価値があるといいます。

ただし、買うときは、無料体験で試したり、口コミを調べたりして、子供に合った続けられるものを選ぶようにしましょう。海外製にも良質な教材があり、イケアでも売っているそうです。

無料体験をはしごするのも楽しいかもしれません。

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 家庭で英語の環境づくりをめざそう

 「バイリンガル教育の基本は家庭

子供にとって一番身近な家庭の中に英語環境をつくることを勧めています。例えば、「家の一角に英語コーナーをつくる」「ホームステイを受け入れる」「英語を話す友達を作る」など。

子供の好きなことで英語に触れる機会を日常的に作ると、『楽しいから好き、好きだから上達する、上手にできたら褒めて意欲を高める』という、学習にポジティブなサイクルを回すことができるそうです。

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逆に、できなかったらペナルティ、英語を拒否しているのに無理強いする、などのネガティブな教育は英語ギライになるだけです。本人がその気になれば学習は早いので、本人のやる気を育てていきましょう。

まとめ

本書では、家庭の数だけバイリンガル教育があるので、その子に合ったカリキュラムを考えましょう、と解説されています。

コンサル経験のある著者の説明は的確で、どんな工夫をすれば子供が飽きずに英語と触れ合えるか、具体的な方法が提案されているのも勉強になりました。

「子育てはマニュアル通りにいかない、バイリンガル教育もそれぞれの子供の成長に合わせて進めるべき」

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当たり前だけれど、頭から抜け落ちていたことに気づかされました。

要点:子供も親も飽きずに続けられるような環境づくり

  1. まずは子供の「好き」なことを知る
  2. 長期間続けられるようにコミュニティを作る
  3. 英語教材は買う前にお試ししてみる

学び:「好きなこと」で英語を伸ばす!

本書は「英語のできる子どもに育てる」というタイトルですが、内容を一言でいうと、『子供や親のモチベーションをいかに維持するか』という、英語学習のみならず、全ての学びに応用できる普遍的なコツが解説されているように感じました。

好きこそものの上手なれ。