一石三鳥×親子=6鳥!?親子で英語を学ぶことの相乗効果
子供へのバイリンガル教育の本を読むと、その多くに『家庭内に英語環境をつくり、長期間継続することが大切』と書かれています。
未就学児の親が読むべき!おすすめバイリンガル本6選。 – 家族でバイリンガルをめざす!
しかし、その環境をつくるのは親。必ずしも親が英語を話せることが重要ではないとはいえ、親が英語を好きでなければ家庭内に英語環境をつくり続けることができません。
それに加えて、子供の学習スピードを上げるには、親が子供に英語で話しかけることがポイントになってきます。
どうやら子供をバイリンガルにするためには、親である私たちも英語を勉強するのがベストのようです。
そこで、おうちで親子一緒に英語学習に取り組むメリットについて考えてみました。
この記事をおすすめする人
- 子供にバイリンガル教育をはじめようとしている人
- バイリンガル教育に興味はあるが英語が話せない人
おうちで親子英語に取り組むメリット
バイリンガルになるメリット、というと「仕事の幅が広がる」「視野が広がる」などが挙げられますが、おうちで親子一緒に英語学習に取り組むことで、お互いが影響し合い、効果的に学習できるだけでなく、プラスアルファの効果も期待できます。
その効果は大きく三つ
- 親の英語学習が子供に与える効果(親→子供)
- 子供への英語学習が親に与える効果(子供→親)
- 家庭での英語学習が親子関係に与える効果(おうち英語→親子)
親の英語学習が子供に与える効果(親→子供)
1 親が自宅で勉強している姿を見せると、子供にも学習の習慣がつく
英語学習に限りませんが、親がやっていることをマネしたい子供にとって、勉強する姿を見せることは子供に学習を習慣づけるいい機会になります。
自分の部屋ではなく、子供が見ているリビングなどで勉強している背中を見せましょう。
ただし、親が『楽しんで勉強』している姿を見せることが何より大切です。
10年かけて子供のやる気スイッチを探したこのブログが教えてくれました。
2 自宅で英語レッスンを受けると、一緒にいる子供にも英語の刺激が届く
自宅での英語レッスン、子供にしてみれば「日常の中に聞きなれない音が流れてくるが、パパやママはあの人とお話をしているようだ」と感じるでしょう。
特に乳幼児には英語を会話のツールとして認識させる良い機会です。
外国人の先生であれば何かしら雰囲気の違いを感じるかもしれません。
それも今後の国際的な出会いのハードルを下げる良いステップになります。
3 親の英会話力が上がると、英語で話しかけられた子供の英会話力も上がる
子供が英語を話せるようになる近道、それは、親子の会話に英語を使うことです。
英会話スクールなどに通っていなければ、幼少期の子供の英語は親の英語を写す鏡と言えます。
親の学習効率の観点からも、勉強して覚えた英語を子供にアウトプットすることで記憶に定着しやすくなると考えられます。
子供への英語学習が親に与える効果(子供→親)
4 子供の好きなことに英語で取り組むと、親の趣味も広がる
好きなことを日本語から英語に置き換えるのが効率よく英語を学習する方法です。
それは子供も同じ。
動物、昆虫、電車、アニメ、歌など、子供が好きな英語コンテンツを親が探し、子供に見せたり、体験させるうちに、自然と親も子供と同じものが好きになります。
見慣れたような動物番組でも、日本語訳されていない英語コンテンツを見ると大人でも新鮮な驚きがあります。
5 親の英語コンプレックスを子供に託している場合、一緒に自己実現できる
英語ができない親が、子供にその希望を託し、育児に取り入れるケースがあります。
我が家もその典型です。
しかし、バイリンガルになるには、最終的に子供自身が英語を学ぶ意思を持たなければいけません。
親は子供が重荷に感じるほど希望を託さず、一緒に英語を学ぶ仲間として寄り添うことで、子供の学習もはかどり、自分の夢もかなえることができます。
家庭での英語学習が親子関係に与える効果(おうち英語→親子)
6 英語をツールとして積極的に子供に関わることで、親子の信頼関係が深まる
子供に英語を学ばせたい親は、英語の絵本を読み聞かせたり、英語で話しかけたり、英語のコンテンツを見つけて一緒に見たりするようになります。
子供に英語のシャワーを浴びせようと親が積極的に子供に接することは、親に構って欲しい盛りの子供にとって、とても嬉しいことだと思います。
もちろん、子供が楽しんでいることが前提ですが、英語学習が子供と遊ぶ選択肢の一つになれば、たくさん遊んで楽しい時間を共有するほど、親子の信頼関係が深まります。
注意!親と子の英語学習へのモチベーションの差
おうちでの親子一緒に英語を学ぶことのメリットはたくさんありますが、注意しなければいけないのは、大人は英語を「自発的」に勉強しますが、子供は「受け身」でスタートする、ということです。
このため、親子英語のメリットを純粋に子供目線で考えると、「6」の「パパやママが積極的に話しかけてくれて、一緒に遊んでくれること」が一番のメリットとなります。
この最重要ポイントを忘れていはいけません。
「子供をバイリンガルに育てたい」という親の想いを乗せすぎて、楽しむことを忘れたり、強要したりすると、親子英語の効果は半減どころか、マイナスになってしまいます。
親の英語コンプレックスからくる子供への詰め込み教育、失敗の典型例のようです。
[英語育児] 英語コンプレックスがある親は要注意! | 英語ファミリー
まとめ
おうちで親子一緒に英語学習に取り組むメリットについて考えてみました。
おうち×親×子の相乗効果で、大人と子供、単独で学習するよりも効果的に英語学習を進めることができます。一方で、「楽しむことを忘れてはいけない」という、ある意味難しいテーマもあります。
コロナ禍、雨の日、外出しにくい状況の中で、家の中で子供と一緒に遊びながら勉強できたら、1日が有意義に過ごせます。
今回の6つの他にも、「英語学習という理由なら、教材のおもちゃも家計から支出してもらいやすい」とか「子供と英語で遊んでいれば、妻(もしくは夫)の家事を手伝いなさいオーラを免れられる」などもメリットに数えていいかもしれませんね。怒られない範囲で。