たとえば家庭訪問に来た先生と話すイメージ。
「自宅で英会話のレッスンを受けるときって、どんな雰囲気なんだろう?」
英会話初心者の人がHello-Sensei(ハロー先生)やEnjoy Lessonなど、カリキュラムのない個人契約の先生にレッスンをお願いした場合、どんな雰囲気で、先生とどんな時間を過ごすのか、期待と不安があると思います。
そこで今回は3年間自宅で3人の先生の個人レッスンを受けた我が家の実例を紹介。
もちろん先生のキャラクターによってお付き合いの仕方は変わりますが、基本の流れはおおむね一緒なので、自宅で個人レッスンを考えている人は参考にしてみてください。
ちなみに、子供がいる家庭向けに自宅で個人レッスンを受けるメリットについてコチラの記事で解説しています。
おうちで親子英語に取り組む6つのメリット。一石三鳥の相乗効果!? – 家族でバイリンガルをめざす!
この記事を書いた人
- 38歳、実質英検3級から英語学習をはじめる
- 自宅での英会話個人レッスン歴3年
- 子供と妻を英語学習に巻き込むことに成功
この記事をオススメする人
- 英会話初心者で自宅での個人レッスンを考えている人
- 個人レッスンの内容や先生との付き合い方を知りたい人
個人レッスンの雰囲気
先生を自宅に招く個人レッスンはレッスン以外にも気を遣います。
それは街のカフェとは違いプライベートな空間に迎えるお客さんだから。
そして、特に緊張するはじめてのレッスンの雰囲気を例えるなら、ずばり「家庭訪問」。
想像してみましょう。
子供が通う学校の先生が家に来て、家庭とは違う子供の一面を知る緊張感とワクワク感を。
個人レッスンの先生とのお付き合いは、お互いの共通点を見つけて歩み寄ろうとする所が「家庭訪問」に似ています。
英語ということで身構えてしまいますが、基本的に友達未満の知り合いが家に来るときの対応と一緒なので安心してください。
我が家がお迎えした先生方
我が家ではこれまで3人の先生をお迎えし、妻と二人でレッスンを受けてきました。
- アメリカ人英語講師:カルロス先生
- スペイン人留学生:マリア先生
- 日本人英会話塾先生:かな先生
それぞれの先生のプロフィールやレッスンの流れを紹介します。
家でのタイムスケジュールを通じてレッスンの雰囲気が伝わればうれしいです。
1 英語講師カルロス先生の場合
(写真はイメージ)
【先生のプロフ】
- 県内の大学で英語講師をしているアメリカ人
- ハロー先生でメアド入手し、メールやLINEでやりとり
- 日本人の方と結婚し、子供もいる同世代
- 「日本語話せない」設定のため会話は英語のみ(たぶん話せる)
- お互いの家が遠かったので私が車で送迎(片道10分)
- レッスン費用は2人で1時間5,000円
【レッスンの流れ】
- 8:50 待ち合わせの場所まで車で迎えに行く(車中で会話を必死にイメトレ)
- 9:00 先生と合流
- (道中) 車内で雑談(アメリカの文化、テレビの話題など)
- 9:10 自宅に到着
- (居間) 妻や子供も先生とあいさつ、シャイな3歳児はモジモジ
- 9:30 レッスン開始(発音、イラストの英語描写などゲーム感覚で)
- (最中) 割り込んでくる3歳児とも遊んでくれる先生
- 10:30 レッスン終了。次回の日程調整、謝礼渡し(毎回)
- (居間) 子供への英語教育についてなど質問(動画がオススメ!)
- 10:45 先生を車に乗せ自宅を出発(行きと同じく必死でフリートーク)
- 10:55 待ち合わせた場所に到着、毎回Have a good day!とわかれる
- (帰宅) 家に戻り妻と小さく反省会
【レッスンの感想】
- 我が家で迎えたはじめての外国人の先生。大学講師で教え方が上手く、優しかったので、外国の人と対峙して話す抵抗感がなくなった。
- 同世代で子供の扱いにも慣れていたので、3歳児がレッスンを妨害しに来るのにも寛容。
- ぶっちゃけ、先生を送迎する車中でのフリートーク(準備と実践)が英語力向上に一番役立ったと思う。
- コロナ発生初期の厳しい移動制限、私も妻も仕事が異動になり日常に余裕が無くなったことが重なり自然と疎遠に…
2 留学生マリア先生の場合
(写真はイメージ)
【先生のプロフ】
- 近所の大学の留学生。スペイン人でイギリスの大学に進学後日本へ
- ハロー先生でメアドを入手、主に妻がLINEでやり取り
- 日本語はほとんど話せず、英語だけで会話
- 歩いて30分の距離に住んでいたが、毎回歩いて家に来てくれた
- レッスン費用は2人で1時間4,000円
【レッスンの流れ】
- 16:00 自宅のチャイムが鳴る
- (玄関) 先生を家族でお迎え、It’s too hot today, right?と季節のあいさつ
- (居間) What do you major in college?と大学生活を聞いたり雑談
- 16:20 レッスン開始(英語YOUTUBEの翻訳、英文法の英語解説などガチ)
- (最中) 妨害してくる3歳児♂も積極的なヨーロッパ女性にデレデレ
- 17:30 レッスン終了
- (居間) イギリスやスペインでの生活、海外旅行の写真を見て盛り上がる
- (玄関) 次回の日程調整、謝礼渡し(毎回)、Have a good day!とわかれる
【レッスンの感想】
- 最初、私も妻も人前で英語を話す気恥ずかしさがあったが、マリアが本気で日本語が話せなかったので、英語を使うしかない状況が作れ、羞恥心がなくなった。
- 先生との連絡を妻に任せたため、妻の語彙や文書スキルが上がった。
- レッスン内容は「THE勉強スタイル」で苦痛だったが、子供や旅行の話題で盛り上がれるところが総合的に高評価。子供にも良い刺激になったと思う。
- 講師歴が浅いためか、ついネイティブスピードで話すクセがあり、私も妻も耳が追い付かず、まったく意味不明な時があった。
- 子供との関係も良かったので継続的なお付き合いをしたかったが、1年でイギリスに帰ってしまった。留学生あるある。
3 日本人英会話塾かな先生の場合
(先生は猫好き)
【先生のプロフ】
- 自宅で子供から大人までの英会話塾を開く日本人の先生
- 大学の先生に留学生を紹介してくれるようお願いしたら、先生の奥さんを紹介される
- 試験のための英語というよりは会話や多読を中心とした塾を開講
- 歩いて1分の距離に自宅があるご近所さん
- レッスン費用は2人で2時間4,000円
【レッスンの流れ】
- 16:00 自宅のチャイムが鳴る
- (玄関) 先生を家族でお迎え、How are you doing?と毎回あいさつ
- (居間) What’s new to you?とお互いの近況を報告し合う(1人20~30分、先生も)
- 17:00 ジャーナリングの宿題発表と質問、前回のジャーナリングにアドバイス
- (最中) 妨害してくる3歳児とも英語でトーク、シャイな子供はモジモジ
- 17:30 英会話のための文法を勉強
- 18:00 最後には日本語で学習方法を聞いたり、普通に中学受験や近所の話
- (玄関) 次回の日程調整、謝礼渡し(月ごと)、Have a nice weekend!とわかれる
【レッスンの感想】
- 最初、日本人同士なのに英語で話すことに躊躇したが、「英語を話すときは別人格になると良いよ」と教えてもらい、気持ちが切り替えられるようになった。
- 文法の勉強は少なめで、最近のトピックスやジャーナリングなど、事前に話すことを考えたり、持論を英語でプレゼンするレッスンがメイン。
- 毎回自分の意見を英語で考えてからレッスンにのぞむため、話したいことが比較的スムーズな英語で出てくるようになった。
- とにかく褒め上手な先生!毎回気持ちよくレッスンが受けられ、モチベーションが上がる。結果、毎回2時間くらい話し続けてしまう。
- ご近所さんというプレッシャーも妻の英語学習に拍車をかけている。
そして先生も気を遣っている
なんとなく自宅で英会話レッスンを受ける雰囲気が伝わったでしょうか。
特に、最初に自宅でレッスンを受けるときは緊張すると思いますが、逆の立場になって考えてみると、実は先生だって緊張しています。
だって、はじめて訪れる人の家で自分が考えたレッスンを展開する、超アウェー戦ですから。
我々依頼主への印象が悪かったり、家の中での態度が気に障ったり、レッスンが合わなかったりしたら次のオファーはありません。
先生も気を遣って接していると考えると、少しは気が楽になるのではないでしょうか。
また、自宅で英会話の個人レッスンをはじめる時のポイントはこちらの記事で解説しています。
自宅で対面での英会話レッスン、子育て世帯が先生探しで気をつけること5選。 – 家族でバイリンガルをめざす!
まとめ
この記事では、我が家が自宅で英会話レッスンを受けたときの流れや雰囲気をお伝えしました。
特にカリキュラムのない個人契約の場合、先生のキャラクターやレッスン内容のレパートリーによって先生との過ごし方は千差万別。
ですが、お客さん対応という基本姿勢は一緒です。
お互い気持ちの良いお付き合いができれば、関係が長続きし、効果的に英語を勉強し続けることができます。
我が家の場合、マリア先生とは1年間、カルロス先生とは2年間お世話になり、二人のおかげで外国の人と接しても恥ずかしがらずに英語を話す免疫がつきました。
現在は、かな先生にお世話になっており、会話の質を高めるべく楽しくレッスンを継続しています。
幸いにも、我が家は気が合う先生が身近にいましたが、自分に合った先生を見つけることが最も重要で、最も難しいところです。
こればかりは先生に会ってみないと分かりませんので、勇気を出して一歩を踏み出してみましょう。
今回改めて先生方とのレッスンの流れを振り返ると、自分たちが努力したり負荷がかかっているポイントで英会話力が伸びていることが分かりました。
適度なストレスは必要です。