大人になってから始める英会話の参考書
ここでは、大人になってからのやり直し英会話の参考書で勉強になった本6冊を紹介します。
たくさんの本を読んだ結果、共通して大切なのは『習慣化すること』、一番重要なのは『自分だけの英文をつくること』でした。
バイリンガル学習にあたり、図書館やネットで参考書を検索し、『勉強の仕方』を勉強しました。単語やフレーズの本はたくさんありますが、勉強の仕方の参考書は案外少ないものです。
気になった本があれば、是非、図書館や本屋さんで探してみてください。
この記事をおすすめる人
- 大人になってから英語学習をやり直したい人
- 効率的な学習方法を知りたい人
英会話やり直し参考書6選
- ★★★「オンラインで英語をはじめて、つづけて、うまくなる」松本晃秀
- ★★☆「YouTube英語勉強法」本山勝寛
- ★★☆「英語を学ぶのは40歳からがいい」菊間ひろみ
- ★☆☆「40歳から英語をものにする方法」小池直己
- ★☆☆「英語が上達したければネイティブの子供のように学びなさい」竹内薫
- ★☆☆「英語は「6割」を目指せ」木村長人
1 「オンラインで英語をはじめて、つづけて、うまくなる」松本晃秀★★★
「短期間にオンライン英会話に取り組む習慣をつくること」、これが英語学習を習慣化するベストな方法だとして、そのステップをわかりやすく解説しています。
英語のフレーズ本によく出てくる「使う場面がわからない英文」を覚えるよりも、自分の興味・関心・意見を英語で言えるように準備してからオンラインに取り組む『自分英語』スタイルの方が、効率よく英語が身につくと書かれており、とても納得しました。
加えて、「自分の好きなことしかやってはいけない」「過去の自分、未来の自分とだけ比較する」など、モチベーションが上がるコツが紹介されていて、『嫌なこと、しなくていいんだ!』と、とても勇気が出ます。
本書では、英語学習の「成功パターン」と陥りがちな「失敗パターン」が示されているので、一度でもオンライン英会話を体験したことがある人には「ダメあるある」が共感できると思います。逆に、まだオンライン学習を体験していない人へのハードルも下げてくれます。
「英語をやり直したい」という想いの背中を押してくれる一冊。
【この本からの学び:自分に合うコンテンツを探す、自分だけの英文をつくる】
2 「YouTube英語勉強法」本山勝寛★★☆
YouTubeを英会話学習にうまく活用するコツが解説されています。
「市販の英語教材は大抵つまらない→つまらないから長続きしない→続かないから上達しない」だったらYouTubeで自分が楽しめるコンテンツを探して、生きた英語をインプットしよう、とすすめています。
YouTubeの字幕の使い方、おすすめのチャンネル、有名なスピーチを使ってのシャドーイング(聞いた後に追いかけて話す)やディクテーション(聞いた後に書き出す)など、英語を聞くことに慣れてきた後のステップアップ方法も取り上げています。
YouTubeの良いところは、なんといっても無料、そして充実したコンテンツ。映画、音楽、ニッチな趣味など、自分の好きなジャンルの英語動画が必ず見つけられると思います。
誰もがだらだらと見てしまうYouTube、取り組むハードルが低いのがメリットです。
【この本からの学び:通勤時間にスマホで英語の動画を見る習慣がつけばアガリ?!】
3 「英語を学ぶのは40歳からがいい」菊間ひろみ★★☆
昔の英語教育を受けてきた世代に、現代の新しい勉強方法をアップデートしてくれる参考書です。
「学校で習った英語は忘れている方がいい、6年間勉強したのに話せないなら、その勉強法は会話に適していない」という、納得の主張を軸に、受験英語ではなく、会話ができるようになる勉強法を教えてくれます。
「黙読せずに音読すること」「わからない単語はなるべく辞書を引かず文脈で判断」「多くの英語に触れる」など、昔学校で習った、机にかじり付く勉強法とは違う、話すための勉強法がとても新鮮。
本書の「40歳」というのは、学校教育にリスニングが本格導入される前の世代を指していると思われます。
【この本からの学び:とりあえず英語を口に出す練習からスタート】
4 「40歳から英語をものにする方法」小池直己★☆☆
人生経験で知識不足や記憶力の低下をカバーし、4技能(読む、聞く、話す、書く)をバランスよくスキルアップさせる方法が解説されています。
経験豊富な40歳は、勉強のコツ、図太さなど、若者にない処世術を習得しているので、効率的に英語学習をすすめることができる!としたうえで、「中学・高校レベルの文法は完全マスター」「英文は和訳せず文頭から理解する習慣をつける」「退屈な会議のメモは英語でとる」など、推奨する学習レベルはとても高く、少しためらいます。
40歳の忙しいサラリーマンに対して、「明確な目標設定を立て、日々仕事に忙殺されずに英語学習に取り組むこと!」と促すところが、読んでいて辛くなりますが、英語の習得には強い意志が必要だということがわかりました。
良薬は口に苦し。
【この本からの学び:年齢を悲観せず、経験を味方につける。でも努力は必要。】
5 「英語が上達したければネイティブの子供のように学びなさい」竹内薫★☆☆
子供が言葉を覚えるステップに習い、書くことよりも「話す・聞く」に集中することが言語習得の近道として、その具体的な方法について解説しています。
日本人は「読み・書き」の基礎知識は学校教育でクリアしているので、あとは「聞く・話す」を訓練する段階。
「二丁拳銃」と題した練習方法では、1つのスピーカーから英文を流し、それにかぶせるように同時に発音、もう1つ別のマイクで録音し、お手本と自分の発音が忠実にシンクロするよう繰り返すトレーニング。これにより、英語が発音できる口に筋トレすることができるようです。スマホが2台あれば、YouTube動画で「二丁拳銃」できます。
「英語に自信がないので小声で話す→相手は聞こえないので、聞き返してくる→聞き返されて萎縮してしまう」、という負のスパイラルは「英会話あるある」だと思います。ですが、この『自分の声を録音して聞く』というアイデアは、自分の英語が相手にどう聞こえているのか確認する手段として自信につながる方法だと思いました。
【この本からの学び:英語の発音にも筋トレが必要、自分の英語を客観視すべし】
6 「英語は「6割」を目指せ」木村長人★☆☆
「インプットなくして、アウトプットなし」、英語が話せないのは完全にインプット量が足りていないから。6割聞き取れるようになれば会話は成立する!という、メソッドよりもマインドを中心に解説している参考書です。
「まずはインプットに9割のウエイトを置き、英語が聞き取れるようになったらアウトプットしなさい」など、次の学習ステップに進む目安が書かれているので、自分がどのステージにいるのか、照らし合わせながら勉強を進めることができます。
「子供は1日20個の言葉を覚えられるが、大人になると鈍化する」という、厳しい現実を教えてくれますが、長期間続けることでカバーできる、と本書でも『習慣化』の重要性を挙げています。
【この本からの学び:いきなり高い目標ではなく、自分なりの目標を持て】
番外編
英語の勉強を学ぶ中で、『習慣化』がキーワードだとわかりました。いかに習慣化するか、について読んだ本です。
- 「習慣の力」チャールズ・デュヒッグ
「いつもクッキーを買ってしまう習慣」はどんなきっかけから始まって、どうしたら止められるのか?悪い習慣を断ち切って、新しい習慣に上書きするには、自分の『真の目的』に気づかなければいけない、という、入口はやさしいけれど出口が超難関な解説本です。
習慣となっている行動には必ず『きっかけ』と『報酬』がセットになっているので、それらを特定して、違う『きっかけ』や『報酬』に変えることで、習慣を変えることができるといいます。
私がこれを読んで挑戦したのは、通勤中のYouTube。通勤中に見ているエンタメ系YouTubeチャンネルと決別するため、「チャンネル解除」「興味なし」「チャンネルをおすすめに表示しない」というボタンで表示される『きっかけ』を断ち切り、逆に、英語チャンネルをたくさん登録、習慣化しました。問題は、笑いに勝るおもしろい英語チャンネルに出合えず、『報酬』が弱いこと。
大人の英語勉強法まとめ
たくさんの英語学習の参考書を読むと、共通して勧めていることが分かりました。
ポイントは大きく4つ
- 好きな英語コンテンツだけと接する
- 学習を習慣化する
- 自分のことを英語で言えるようにする
- 一緒に取り組む仲間をつくる
これらを参考に、38歳パパのバイリンガルカリキュラムを考えることにしました↓