●3歳ボク学習法

就学前がバイリンガル教育の最盛期!?必読!「バイリンガルは5歳までにつくられる」三幣真理

『バイリンガルは5歳までにつくられる』

本書では、なぜ就学前にバイリンガル教育に取り組むと効果的なのかどんなステップを踏めばいいのか、が分かりやすく解説されています。

幼児への英語教育の視点で読むと、ポイントは3つ

  1. 就学前までに英語耳を育てる
  2. 英語に日常的に触れられる環境を作る
  3. 自分でコンテンツを選ぶようになる前から取り組む

この本を読んで感じたのは、親もある程度その外国語が好きでなければ子供をバイリンガルにできない、ということ。なぜなら、『日常生活の中に日本語以外の言語を長期間溶け込ませることが最も重要』だからです。

この本のおすすめ度 ★★★

この本をおすすめする人

  • 子供が就学前で、これから外国語を身につけさせたいと思っている人
  • 年齢や発育段階に合った学習法を知りたい人

バイリンガル実体験を我が子にも実践

著者は幼少期の海外生活を経てバイリンガルとなり、そして、自分の子供もバイリンガルに育て上げた幼児英語教育研究家の三幣真理さん。

自分の実体験を通じて、バイリンガルになるエッセンスを我が子にも実践したのでしょう。実績のある教育法は信頼できます。

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3歳からの英語教育のポイント

本書を『3歳から英語教育を始めるには』という視点で読むとポイントは3つ。

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1.耳や脳の機能が完成する就学前までに英語耳を育てる

子供がまだ日本語や英語を区別しない幼児期から英語を聞かせることで、細かい発音の違いを聞き分けることができるようになる、とのこと。

これは私の英語の先生の話ですが、大人になってから英語を勉強した人は『聞く体勢』にならないと英語が理解できないけれど、子供の時から英語に触れている人は「自然と」内容が理解できるようです。

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「就学前」というタイムリミットには学術的な根拠も示されていました。

アメリカの神経学者ジャクリーSジョンソンらの研究によると、移住により初めて英語圏に来た人を対象とした調査では、3~7歳までの間にアメリカ移住すると英語ネイティブ並みの習熟度となりましたが、それ以上の年齢で移住した人の習熟度は低い傾向がありました。

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グラフの〇は移住年齢ごとの平均点、その上下についているヒゲは得点のバラツキを表しています。

これを見ると、学習開始年齢が低いほど平均得点が高いのは明らかですが、逆に開始年齢が上がるほど、習熟度に個人差があることも分かります。早く取り組む方がネイティブに近い、ということがわかります。

2.英語に日常的に触れられる環境をつくる

子供にとって理想的なのは、気づかないうちに日常的に英語に触れられる環境を作ること。そして、それを継続させることが最も重要です。

前述の英語耳を育てることに加え、小さい頃から英語に馴染ませておくことで英語嫌いになることを防ぐことができるといいます。

具体的には、英語のアニメや映画などの動画コンテンツを見せることで、話している内容は分からなくても、画面の動きから英語の音やリズムに親しむことができます。

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この時大切なのは、子供が好きなコンテンツにすること。好きなことには集中できますし、継続もできます。吸収も良いいのでしょう。

3.自分でコンテンツを選ぶようになる前から取り組む

子供が自我をはっきり通すようになると、英語よりも日本語のコンテンツを選ぶようになり、親が介入することが難しくなるそうです。

なるべく外国語に抵抗がなく、子供が見るコンテンツを親が調整できる2~3歳のうちに始めるのがベスト!

一方で、英語コンテンツを避けるようになったら、無理強いはしないこと!大切なのは、好きなことで続けること。子供だって、嫌なことはしたくありません!f:id:TheWhiteFang:20201128033135j:plain

親の読み聞かせはNG?

一方で、本書では『親の英語が流ちょうでない場合は、英語で話しかけるのは逆効果』と書かれています。

親のカタカナ英語を聞いていると通じない発音を吸収してしまう、という理由です。

正しい発音を学習させるという意味では、正しいのでしょうね。話しかけられないのは、ちょっと寂しいですが。

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まとめ

本書は、就学前のバイリンガル教育について体系的に学べるので、大変参考になります。

今回紹介したのはほんの一部で、英語4技能(読む、聞く、話す、書く)の高め方や具体的なおすすめコンテンツなどが分かりやすく解説されています。

ただ、英語教育といっても子供一人ひとり性格が違うので、教科書通りにいかないのが子育て。

各家庭ごとにトライ&エラーを繰り返して、カスタマイズする必要があると思いました。

 

要点:物心つく前から英語環境

  1. 就学前までに英語耳を育てる
  2. 英語に日常的に触れられる環境を作る
  3. 自分でコンテンツを選ぶようになる前から取り組む

学び:親も英語が好きでなければ続けられない

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本書では、日常的に子供のまわりに英語が流れる環境を長期にわたって整備することが重要で、必ずしも親が英語を話す必要はない、と伝えています。

ですが、実際に日常で考えてみると、毎日、毎日、何年も英語のコンテンツを子供に用意するためには、少なからず親も英語が好きでなければ続けられないと思います

最低限、英語が流れる環境に自分が耐えられなければ、毎日が苦痛…

親にも覚悟が必要です。